ラボふじしまパーティ10周年祭(その1)
さる5月16日(日)稲城市立アイプラザホールにて無事にふじしまパーティ10周年祭が行われました。本当にこのような社会状況で何度も開催を取りやめようかと悩みました。合同練習も十分にできず、合宿の参加率も半数以下、最後までセリフが入らない子がいたり、突然ラボを退会してしまう仲間も・・・・。中途半端な発表ならしない方が良いのでは、と直前1週間で中止を考えたことも事実。でも、子ども達の最後の頑張りを信じなんとか開催しました。パーティの仲間全員が参加でき、内容はともかく終わった後の子ども達の達成感に満ちた笑顔を見て、成功を実感しました。
発表の場を与える事がテューターの仕事
一生の中で大きな舞台の上で発表する機会はどのくらいあるのでしょうか?自身はピアノを習っていたので2年に1回舞台の上で演奏することがありましたが、回数で言うと10回もなかったのではないでしょうか?
ラボふじしまパーティのラボっ子は早ければ1歳未満から、仲間たちと一緒に舞台の上で発表する機会が年に1回以上あります。保護者から離れられない子、舞台から降りてしまう子、せっかく一人で上がっても後ろの方で小さくなっている子、様々ですが回数を重ねるうちに一人で堂々とセリフを言い、司会や挨拶をすることができるようになります。そして経験を重ねる事で少しずつ成長していくように感じます。
今回の舞台を最初から最後まで鑑賞し、5周年祭の時の子どもの様子と重ねるとすごく成長を感じました。「私が子ども達を成長させるには、定期的に子ども達が輝ける舞台を用意すればよいのだ!」と思ったほどです。
ちびっ子たちも負けずにしっかり発表
プレイルームクラス(0歳~3歳児)キディクラス(保育園・幼稚園)の子ども達の発表です。今までは小さなラボっ子にはお歌の発表を用意していました。でも子ども達が毎回の活動で本当に楽しそうにお話しの世界を楽しんでいるのでそれをそのまま見せてみよう、と思い選んだお話しはセンダック作「まよなかのだいどころ」です。
小さいラボっ子のクラスには有志で小学生のお姉さん、お兄さんがアシスタントとして参加するのが、ふじしまパーティ流。いつも一緒にやってくれる仲間と一緒なら大丈夫です。
「パン屋さんのお話しをするので最初にパンを焼きます」という声でナーサリーライムから ”Hot Cross Buns”と”Pat a cake” の2曲を大きな声で唱えました。
いよいよ「まよなかのだいどころ」の世界を発表!!
小さな子ども達は最初は全員が主役のミッキー役です。「ある晩ベッドでミッキーが寝ていると・・・」小学生のお姉さんやママのベッドで寝ているシーンから始まります。
まよなかのだいどころ、大きなボールに入ったミッキーとそれをミルクと間違えて一生懸命ねり粉を混ぜるパン屋さん。誰が何の役をするのかは毎回変わります。でもみんな大きな声でパンを混ぜるお歌を歌経ってます。
ちっちゃなプレイルームの仲間も手を一生懸命回しています。ちゃんとお話しが解っていますね。
ハプニング発生するも、小学生のとっさの機転で問題なし
ミルクを汲みにパンのねり粉で作った飛行機に乗ってミッキーが天の川へ行くシーン。ここでちょっとハプニング発生!! いつもパン屋さんをしていた子が今日はミッキーになっている。予定していた飛行機(おんぶする子)が2機たりません。
すると舞台から「誰か2名飛行機作ってーーー」の声に反応して2名の小学生と中学生の仲間がさっと舞台に上がってきました。2人とも一緒にこのテーマ活動はしたことはありません。ただ、合同練習の最初にちびっ子達が練習していたのを見たことがあります。さすが、ラボっ子!!自然に仲間に交じって飛行機役をしてくれました。
仲間がやりたいことを、止めずに見守るのが、ふじしまパーティらしさ
やっと一人歩きできるようになった1歳のプレイルームクラスの仲間。ママと一緒に「まよなかのだいどころ」を楽しんでいます。でも大きな舞台に驚いちゃうかな。いつも通りできるかな。とちょっと心配もありましたが、ママと離れて一人で舞台を楽しんでいます。
幼稚園や小学校の劇の発表だと、決まったことを演じ、違うことをしたら直すのが通常です。でもラボは違います。ちいさな仲間がお話しや音楽を聴いて楽しんでいたら、自由にそれを認めます。みんなで同じことをする発表なんてつまらないと思いませんか?
以上プレイルーム・キディクラスの発表報告でした。 小学生以上の「15少年漂流記」はその2で報告します。
自由に楽しんで自主性を伸ばすラボパーティ
ラボパーティでは、○○しなさい。△△しちゃダメです。は一切ありません。子ども達が楽しく自由な発想でお話しを楽しんでいたら大成功。そんな中で創造力や自主性を育てます。
仲間と一緒に楽しく表現活動をしながら英語を学ぶラボパーティ。是非一緒に仲間になって楽しみませんか?